そのため、ホテルの値段が一番高くなる時期でもあり、場合によっては観光施設も値上がりします。. サンティアゴ巡礼の道が続き、昔から独自の発展を遂げた北部。古い教会に最新の文化とリゾートが融合した街並みをつくります。, スペインと言えば闘牛のイメージを持つ方も多いのでは。スペイン男子の象徴とも言える雄牛への崇拝と、牛との闘いを街全体で行う祭りが、北部ナバーラ州パンプローナにあります。, 牛追いの祭礼「サン・フェルミン祭」は、ニュースでも取り上げられる世界的に有名な祭り。7月6日から14日まで、仮想パレードやコンサートが昼夜問わず開かれ、街中が人であふれ返ります。メインイベントの牛追いは毎日午前8時から。わずか800メートル先の闘牛場まで、牛に追われて走ります。参加資格は18歳以上である以外に特に決まりはありませんが、毎年のようにけが人も出ており、現在もまだこの祭りは保険も対象外のようです。, スペイン北部でビーチリゾートと言えば、サン・セバスティアンは外せません。海上貿易の中継地として発展し、近代にはいち早く工業化に着手したため、国内でも裕福な地域を形成しています。, 注目を浴びるきっかけとなるのが、19世紀に世界の王族が保養地として訪れたこと。それからは高級リゾートとして一気に栄え、今でも高級ホテルと星付きレストランが集まる街として知られています。そこで当地を訪れたら、郷土料理のバスク料理を堪能しましょう。手軽なピンチョスなら、街中で気軽に楽しめます。もうひとつのお楽しみは、国際ジャズフェスティバルと国際映画祭。サン・セバスティアンの夏を彩る世界的なイベントです。, 情熱の国スペインの中でも趣が違う、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地で、旧市街とこの街へと続く巡礼路のそれぞれが、世界遺産として登録されています。, 見どころは、十二使徒のひとり聖ヤコブが眠るサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂。イスラムの侵攻により一度破壊された後に、現在のすばらしいロマネスク建築の聖堂として再建され、今でも聖ヤコブを納めた銀のひつぎを見学することができます。ここまでつながる巡礼路は約800キロ、今でも徒歩や自転車で巡る人がいるのだとか。旅の途中で、そのところどころに訪れても良いでしょう。, イスラム勢力が支配したころのスペインを、キリスト教徒と手を携え奪還しようとした運動「レコンキスタ」。その発祥の地がオビエドです。そのためこの地にはキリスト教信仰を目的に、その後のロマネスク建築へとつながる様式の聖堂や修道院が多く残り、世界遺産として登録されています。, この地に残る教会はプレ・ロマネスク様式とも言われ、他で見られる豪華なものとは少し違う質素なつくり。しかし石造りに格子窓など、後の建築につながっていく興味深い様式が見て取れます。何よりここから始まった反抗の歴史は、非常に興味深いもの。スペイン王国の原点、と言うのも納得です。, 高低差1000メートルをゆうに超える、すり鉢状の谷。フランスとスペインの国境にまたがるピレネー山脈の山モン・ペルデュは、氷河の浸食によって生まれた渓谷と人々の暮らす牧歌的な光景が、世界遺産に登録されています。, 放牧の羊たちをのんびりと追い、そこかしこに散らばる昔ながらの納屋や干し草や穀物畑。昔のヨーロッパの山の生活はこれ! というような世界が広がり、目の前に広がるピレネー山脈の壮大さは、忘れてしまった大切なものを思い出させるよう。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路としても登録され、その威厳の中に自然の温かみと厳しさを漂わせています。, 後に17カ所を新たに追加し、「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術」として登録される世界遺産。1万~2万年前のものと言われ、色鮮やかな動物の壁画があまりにも有名な洞窟です。, 描かれている牛、イノシシ、馬などの動物たちは今にも動き出しそうな躍動感を持ち、また当時使えた画材を駆使したすばらしい色彩感覚は、描いたものの才能を感じさせずにはいられません。天井に描かれているため、「旧石器時代のシスティーナ礼拝堂」と呼ばれることもあるそうです。損傷が激しいため現在は非公開ですが、敷地にある博物館ではレプリカを見学できます。, 首都近郊に広がる大地は、多くの王国の盛衰が映ります。ローマ時代の遺構も残り、ここだけが中世から時が進まないかのよう。, 小説「ドン・キホーテ」の舞台となった地方。済んだ青い空はどこまでも高く、乾燥した広大な赤土の丘には一面にブドウ畑。白い円柱にゆったりとまわる風車小屋と、17世紀に描かれたドン・キホーテの冒険そのままの姿を今でも残しています。, 突進のシーンで有名な風車は、カンポ・デ・クリプターナにあります。つくられたのが16世紀中ごろですから、ドン・キホーテは当時の最新技術に突っ込んでいったことになりますね。壊れて動かなくなったままの風車やドン・キホーテ像が、作者セルバンデスの偉業をたたえるように並んでいます。マドリッドからは列車でわずか2時間程度ですから、首都観光にあわせて訪れてもいいですね。, 古代ローマ時代に城塞が築かれ、その後イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の攻防に翻弄され、それぞれの文化が入り交じり成立している街トレド。スペイン観光の目玉ともいわれ、旧市街の全体が世界遺産として登録される魅惑の迷宮都市です。, 最大の見どころはトレド大聖堂。完成までに250年以上かかったスペインキリスト教の総本山は、非常に精緻なデザインが施され、高い芸術性を誇ります。内部のトランスパレンテや画家エル・グレコの作品群なども色鮮やかで、そのすべてに目を奪われます。イスラムがこの街を後にした今も伝統は残り、タイルや石畳で彩られた街並みは他では見られない、スペイン文化の最高峰と言えるでしょう。, 古代ローマ時代から中世までの歴史的建造物が数多く残るセゴビアは、マドリッドから高速鉄道でわずか30分というアクセスの良い世界遺産都市です。目を引くのが、ローマ人が築き上げた巨大な水道橋。その高い建築技術により18世紀まで実際に使われ、つくられてから2000年以上たった今でもその姿を人類に残します。, 高台に建つ王宮は、ローマ時代の要塞を12世紀に改築したもの。スペインでもっとも美しい城と言われ、白雪姫で登場する城のモデルとも言われます。かつてのスペインの繁栄の歴史にもたびたび登場し、内部を彩る美しい装飾や調度品の数々とともに、そのエレガントさをこの街に与えています。, 断崖にたつ城塞都市クエンカの歴史は、他の街とは異なりイスラムがその始まりです。南部にあるコルドバ防衛の拠点として選ばれたと言われ、風化がつくった断崖の上に育った街は、難攻不落の要塞として数世紀にわたり攻防の歴史を紡ぎ出しました。, 狭い土地の上にあるこの街は、やがて織物による繁栄期を向かえます。建物は高層マンションのように上へ上へと伸び始め、絶壁ぎりぎりに建つ「宙吊りの家」のような特徴的な建物を生み出しました。このマチュピチュのような空中に浮かぶ不思議な景観が、世界遺産に登録されています。この街の聖週間も盛大で、スペイン全土から多くの観光客を集めます。, スペイン最古の大学サラマンカ大学をはじめ、マヨール広場や貝の家などが世界遺産に登録されるサラマンカ。ローマ帝国、イスラム、キリスト教から影響を受けた、他に類を見ない街並みが特徴です。, 13世紀よりヨーロッパ中から学生が集まるサラマンカ大学は、当時から最先端の知の集積地であり、また図書館の荘厳さと蔵書の数は必見です。街のシンボルとなっている新旧の大聖堂も、それぞれの時代を反映した造形美で、こちらも見どころのひとつです。外壁に無数のホタテ貝の装飾が埋め込まれた貝の家は、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者を守る騎士団の邸宅。観光案内に訪れるだけではもったいない観光スポットです。, イスラムとの攻防と、敵の文化まで飲み込んだ歴史。人々の情熱はフラメンコや闘牛へと昇華し、訪れた者の心を熱く焦がします。, 「白い村」として有名なミハスは、南部の強い日差しが白壁に反射する高台のリゾート。スペインでも高級リゾートと知られ、地中海や遠くアフリカ大陸を見渡せます。街の規模は小さいものの、まるで絵はがきのような真っ白い風景とかわいらしいお店が並び、どこで撮っても記念撮影になると国内外を問わず多くの観光客が集まります。, 岩を掘ってつくられたラ・ペーニャ礼拝堂やパロキア・デ・ラ・インマクラーダといった教会やほこら、スペインで一番小さな闘牛場など、小さな街にふさわしい風情のスポットも点在し、ゆっくり滞在するのがおすすめです。ロバのひく馬車に乗って、お散歩しながら楽しみましょう。, フラメンコと言えば、アンダルシアのセビリア。セビリアにはフラメンコのライブを行う「タブラオ」が数多くあり、人気のチケットはすぐに完売してしまうほどです。ツアーを受け付けないタブラオもあるので、事前チェックは欠かせません。ロス・ガジョスはセビリアきっての老舗で、陽気なものから深みのあるものまで数多くの演目が行われます。エル・アレナルも多くのアーティストを抱え、メジャーなタブラオとして知られています。, 一方で闘牛もセビリアが本場と言われ、1万人以上を収容するマエストランサ闘牛場は多くの観光客が訪れます。特に春祭り期間の開催はレアチケット、こちらも事前チェックは絶対に必要ですね。, 何百年以上も昔、スペイン南部はイスラムにより統治されていました。グラナダの丘の上にたつアルハンブラ宮殿は、イベリア半島のイスラム最後の栄華の証し。ヘネラリーフェ、アルバイシン地区と合わせて、世界遺産に登録されています。, 宮殿内部は、西ヨーロッパの王宮とは違う感覚で美しく飾り立てられ、時の権力者の絶大なる力を見せつけるようです。その華麗さが後の王たちの心もうち、現在もそのままの姿でたたずんでいます。地上の楽園の面目躍如といったところですね。王族の離宮ヘネラリーフェは水の庭園が美しく、また迷路の街アルバイシンから眺めるアルハンブラも絶景の一言です。, 世界で3番目に大きい聖堂のセビリアの大聖堂は、同時に世界最大規模のゴシック建築でもあります。完成に100年以上を要したこの建造物は、アルカサルとインディアス古文書館とあわせて世界遺産に登録されています。, セビリアっ子ご自慢のこの大聖堂は、建築様式の複雑さが大きな見どころ。モスク跡地に建てられたために幅広で、塔の鐘楼はモスクから転用し、中央にはキリストではなく聖母マリアを配しています。これは時の支配者が、イスラムからキリスト教へ改宗させた証しとも言われます。コロンブスのひつぎも納められ、ここから始まるスペイン黄金期を見て取ることができるでしょう。, 聖マリア大聖堂の中に入ると、その違和感に誰もが驚くことでしょう。これがコルドバの象徴、イスラム建築とキリスト教の聖堂が同居するメスキータ。ここを中心に歴史地区の全体が、世界遺産に登録されています。, 聖マリア大聖堂はもともと2万5000人収容の巨大なモスクとして建てられ、そのため「円柱の森」と呼ばれる光景をつくり出しました。アーチは大理石と赤レンガが組み合わされた独特の模様を表し、レリーフをよく見るとコーランが記されている不思議な空間が広がります。これは抗争の歴史と文化の融合を高い次元で両立させた、人類の英知の表れです。, 太陽がほほ笑む海と大地が、このエリアの祭りを最高潮へ導きます。沖に浮かぶイビサやマヨルカは、欧州随一のビーチリゾートです。, 地中海に浮かぶ太陽の島マヨルカ島は、年間300日以上も晴れ渡る南ヨーロッパでも屈指のビーチリゾート。昔からの地中海の楽園はヨーロッパのハワイとも言われ、またバルセロナから飛行機で1時間弱というアクセスの良さから、バカンス先の筆頭にも挙げられるそうです。, ビーチももちろん美しく、緑豊かな島内をトレッキングするアクティビティも充実しているので、とにかく海外では遊びたい! という人には絶好の島。色彩豊かな街並みも新鮮なシーフードも南欧のワインもすべて極上で、観光地として開発されているおかげで滞在に困ることもほとんどありません。人工真珠も有名な島ですから、自分用のお土産もこれで決まりですね!, 江戸時代の天正少年使節団も訪れた修道院があるモンセラットは、カタルーニャの聖地。重厚なつくりの聖堂の祭壇には、12世紀に見つかった黒いマリア像が祭られ、ミサで披露される少年合唱隊の歌声と合わせて、その荘厳さを見せつけます。またマリア像の右手に触れると願いがかなうという伝説があり、連日大行列ができています。, 周囲の景観も見どころのひとつ。モンセラット=のこぎり山という意味の通り、奇岩に抱えられるように建つ修道院の外観は、ガウディの建築にも大きく影響したとも言われます。ロープウエーで山頂まで上れ、遠くフランス国境に横たわるピレネーの大展望を楽しめます, シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリのふるさとフィゲラスには、彼の創作活動と足跡を残したダリ美術館があります。スペイン内戦時に一度破壊されたものの、1974年に再び開館し、今でもダリの作品が楽しめます。見どころはもちろん、ダリが成し得た独特な視点の作品の数々。偏狭的とも言われる彼の収集物も飾られ、それに触発されたように、街中のみやげ物店でも変わったものを見つけることができるでしょう。, ダリの生家も公開されており、これらをすべてまわる日帰りツアーもバルセロナから数多く開催されているので、気軽に現代アート探訪を楽しむ一日をいかがでしょう?, 地中海に浮かぶイビサ島は、貴重の遺産と自然に最新のカルチャーまでそろう太陽の楽園。島全体が世界遺産として登録されていて、かつて海上貿易で繁栄した人々の痕跡は文化遺産として、特有の海生生物が守る自然は自然遺産として、後世に伝えていくべき存在として知られています。そのためこの島の自然は開発から守られ、世界中から観光客がこの島のリゾートをゆったりと楽しみに訪れます。, もうひとつの顔が、最新のカルチャーシーン。ヨーロッパ中から集まったリゾート上級者たちが、多くのクラブをこの島で提供します。繰り広げられるDJプレイにあついナイトライフを求める人が吸い寄せられ、眠れない夜が今日も続きます。, バレンシアの街は、地中海貿易がもたらした富の上に築かれたと言われます。世界遺産に登録されるラ・ロンハ・デ・ラ・セダは、その時代の絹の商品取引所。聖堂のようとも楽園のようとも言われる建築物は、当時の最新技術によってつくられた豊かさの象徴です。, 地中海のもたらした豊かさは、有名な火祭りに反映され今でも残ります。祭りではフィナーレにわざわざつくった巨大な人形を盛大に燃やし、スペイン全土に春の訪れを告げます。忘れてはならないのが、この街が育んだ食文化。パエリアの発祥の地として有名で、民族意識の高いスペインの他の地方にも、バレンシア料理が人々の日常に溶け込み愛されています。, フランスとの国境にある狭く側面の切り立った谷バル・デ・ボイ。ここにある初期ロマネスク様式の宗教建築物は、イスラムの侵攻が及ばなかったキリスト教建築物として、またヨーロッパから多くが失われたロマネスク様式の教会群として、世界遺産に登録されています。, バル・デ・ボイにある教会の特色は、優雅な鐘楼を持つことと、精巧な石造建築物であること。これはイスラムの侵略に備えたフランス国王が、当時の最新技術を持ったイタリア建築の大家をこの地に呼び、その集大成として完成させたからだと言われます。またサン・クレメン教会に描かれる「全能者キリスト」は、カタルーニャロマネスク芸術を代表するものとして有名です。, スペインのバルとは、軽食喫茶店や居酒屋やコンビニエンスストアが一緒になったような飲食店を指します。その中でいうタパスとはアルコールと共に楽しむ小皿料理の事。大皿料理はラシオン、大皿の半分はメディアラシオンと言います。タパスは日本でいうおつまみのようなものです。バルに行けばカウンターに様々なタパスが並んでいるので、指さしで注文しましょう。, スペイン南部のアンダルシア地方で生まれた、スペインを代表するトマトのスープ。冷製スープなので特に暑い夏に好んで食べられます。ガスパチョには様々な野菜のペーストが混ぜ込まれており、別名、「飲むサラダ」とも言われています。長旅で不摂生をしすぎちゃった、という方にもぜひ飲んでいただきたい料理です。, スペインはオリーブオイルの生産世界ナンバーワン。日本でもオリーブオイルは手に入りますが、スペインのスーパーでは日本の倍以上の数のオリーブオイルが並んでいます。日本ではお目にかかる事がないスプレータイプのものなどは友達への土産にぴったりです。, スペインはぶどうの栽培面積世界ナンバーワンでもあります。ワインの生産量についても世界有数。特にシェリーはスペインのワイン文化を支えた立役者的存在。ぜひお土産に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。, 美術館や王宮などの文化遺産、闘牛場や巨大なサッカースタジアム。16世紀からこの国の中心地は、とても1日ではまわりきれないほどの見どころにあふれています。, 歴史を感じるなら旧市街地、王宮やマヨール広場を石畳がつなぎ、プエルタデルソルを中心に伸びる街道は、ここがこの国の中心であることを気づかせます。一方の新市街は、スペインの現在を表す街。巨大サッカー場のサンチャゴベルナベウやソフィア王妃芸術センターのゲルニカなど、スペイン最新の見どころが満載です。, 誰もが知るサグラダファミリアが象徴的なバルセロナは、この国の中でも自立的なカタルーニャ地方の中心地。地中海に面した土地柄、古くから貿易で繁栄してきた歴史を持ちます。19世紀以降の芸術運動を糧に再び自立の姿勢を見せ始め、独自の公用語を使うなどマドリッドとは対照的な振る舞いを見せています。, 見どころは街中にあふれるガウディの建築物や世界遺産の数々。そのすべてを訪問するだけで1日が終わってしまうほどにあふれ、その偉大さを見せつけているようです。, 世界遺産ラ・ロンハやバレンシア美術館など、歴史的建造物がこの街の観光を象徴するように並びますが、その実体はスペイン第3の都市。温暖な地中海の恵みを人々が享受し、文化や経済で古くより世界水準の都市を形成してきました。, バレンシアがもっとも熱くなるのは3月。世界的に有名な火祭りは12日~19日に開催され、通り沿いに飾られた大きな人形を一斉に燃やし、イベリア半島に春の訪れを告げます。8月には近くの街ブニョールでトマトを投げ合うトマト祭りが行われ、こちらもニュースで毎年のように報じられます。祭りの壮大さはこの街の人々の成熟度の表れ。ビジネスからカルチャーまで、この街は見どころに事欠きません。, ヨーロッパの国と言えばキリスト教、なんて大間違い。スペインには、海を越えたアフリカからイスラムが押し寄せ、この地でイスラム文化を花開かせていたのです。最後の王朝グラナダへ訪れれば、エキゾチックな出会いが始まります。, 観光の象徴でもあるアルハンブラ宮殿やヘネラリーフェ離宮は、イスラム最後のとりでとなった世界遺産。水の宮殿とも地上の楽園とも言われるイスラム建築の最高峰は、キリスト教文化とは明らかに異なる豪華さで、今でも王族の威厳を保持し続けます。イスラム様式を破壊せずに取り入れたこの街の懐の深さも、見逃せない観光の見どころです。, イビサ島と言えば世界遺産。地中海に浮かぶ小さな島は昔からさまざまな文化圏の影響を受け、また海洋貿易により発達してきた歴史を持ち、豊かな自然と合わせて島全体を世界遺産に登録しています。ゆったり時間を過ごすなら、ヨーロッパでこれ以上の場所は無いとさえ言えるかも。, クラブシーンで最高峰を求める人も、この島を見逃す手はありませんね。世界からDJが多く集い、巨大なものから小さなものまでそろうハコは、セレブもうっとりの刺激的なカルチャーシーン。アワアワになれるあのクラブもあり、「そんなに興味ない」と言ってた人も、この島にすっかりハマってしまうらしいですよ。. スペインへの旅行・観光情報を徹底サポート!グルメやショッピングをはじめとした観光スポットやおすすめ情報などをスペイン現地のプロフェッショナルがご紹介。スペイン旅行・ツアーを楽しみたいならエイビーロードの「スペイン旅行・観光徹底ガイド」で! スペインには太陽を求めてバカンスにやって来る人がたくさん! 夏旅におすすめなのが、地中海沿いのバルセロナをはじめとする北部の街。比較的涼しい気候で、散策やバルのはしごにもぴったり。 スペイン在住のトラベルコーディネーターRICAKOがスペインの様々な情報をお届けします。, スペインって国全体が一年中暖かい、もしくは暑いというイメージを持っている方って結構多いのではないでしょうか?“情熱の国 スペイン”というキャッチフレーズをべったり張られた国なので、そういったイメージをお持ちの方が多いのは仕方がないのかな~って思います。, そういった誤解を解くためにも、実際スペインに10年以上住んで分かったリアルな夏の気候の特徴をお伝えできればと思います。, 皆さんご存知かと思いますが、スペインは地中海性気候です。地中海性気候の定義を辞書などで調べてみると、『温帯気候の一種。ヨーロッパ地中海沿岸地方に典型的にみられる。冬に一定の降雨があり、夏は日差しが強く乾燥する』とあります。, でも、これではリアルなスペインの夏の季節感が分かりにくいですよね。地中海性気候と言ってもスペインの国土はかなり広く、実際には地域によってその特徴にも違いがあります。, まずここでは、スペインの夏の気候の特徴をお話させていただいてから、次に地域別の気候の特徴もご説明させていただきたいなと思います。, 実際にスペインに住んでいると感じる私なりの解釈で、でも誇張することなくスペインの7月~8月にかけての夏の気候の特徴をご説明してみたいなと思います。, 夏にスペインへ旅行や留学などで訪れる予定のある方のご参考になれば良いなと思います。, 『あ~これが地中海性気候なんだ~』と感じる事ができる一番わかりやすい特徴が昼と夜の温度差ではないかな~と思います。, 夏でも朝は爽やかなくらい涼しい、もしくはちょっと肌寒いくらいなのに正午あたりからぐっと温度が上がり始め、14時15時以降はもう外には出たくなくなる程暑さがピークに達し、日没までその暑さが持続します。, でもこんなに日中は暑いのに日が沈むと日中の暑さがまるで嘘のようにスーッと温度が下がり、夜はかなり涼しさを感じます。ちょっと肌寒い程です。, この温度差、日本からスペインに来たばかりの方にはちょっと曲者だったりするので注意が必要です。, まず一つは、この昼夜の急な温度差に慣れていない日本人の私達は、こんな些細なことで体調を崩したり、ちょっとした風邪をひいてしまうことがあります。, 特に日本から結構ハードなスケジュールでスペインにツアーで来る旅行者の方は、旅の疲れもプラスしてこの温度差で旅行中に体調を崩すこともあるので、その後の旅行を楽しむ為にも気をつけたいところです。, こんな時に重宝するのが薄手の上着やカーディガンです。夏場でも一枚持っていると重宝します。, また、自由の利く一人旅、個人旅行の方にも気をつけていただきたいのが、夏場一番日差しが強く暑くなる時間帯14時以降の徒歩観光です。この時間に出歩くのは要注意です!!, 日陰に入ると涼しく、湿気を感じないスペインでは、日本の猛暑に慣れている私達にとっては過ごしやすい気候に感じるのですが、日差しがかなり強く、肌にヒリヒリ、チクチクするような痛みを感じる程の暑さで、空気が乾燥しているせいで汗をあまりかかないのでついつい水分補給も忘れがちです。, この暑さの中を歩きまわるのは結構危険で、軽い脱水症状を起こすこともあるので無理は禁物です!!, ●地中海側の地域を除いて夏は、かなり乾燥している。逆に地中海沿岸地域は、かなりの湿度で日本の夏を思わせる。, 地中海性気候と言えば、『空気が乾燥していて湿気がなく日陰に入れば夏でも涼しい』と誰もが思いますよね。私も地中海沿岸の町に住むことになるまではそう思っていました。, スペインの国土の広さをつくづく感じる特徴の一つですが、地域によっても地中海性気候の特徴が異なっています。, 地中海沿岸東側に位置する町バルセロナから南へバレンシア地方そしてアンダルシア地方へと続く地中海沿岸の地域は、7月~8月の間は湿度がかなり高く、気温が高いのもてつだって日本の夏と不快さは変わりません。, 7月~8月は、一年でも一番気温が高く、気温はで35度~38度、湿度は60%~70%程あり、まさしく日本の猛暑と全く同じと言ってもいいでしょう。, では、海に面していない内陸部は、湿気がない分過ごしやすいのかと思いきや、乾燥地帯での高温もかなり厳しいものがあります。, 内陸部は、海に面していないので暑さがこもりやすく、ここ近年の異常気象も手伝って気温も40度を超える地域もあります。乾燥しているうえに気温が40度以上もあるとさすがに日陰に入ってもかなり暑く、例えるならまるでオーブンの中にでもいる様な感じです。, スペインでは、日本と比べると夏場でなくても日差しの強さを普段から感じますが、7月~8月に関しては太陽が昇ってから沈むまで日差しの強さにめまいがするほどです。, スペインの夏の気候は、カラッと晴れた日が多いためか日差しをさえぎる雲がないのでより強さを感じます。, 日が一番高い時間帯に仕方なく外を出歩く事がありますが、ギラギラと照り付ける太陽の日差しは、肌にズキズキと突き刺さるような刺激を感じる程で、なるべくならその時間に外を出歩くのは避けたいほどです。, また、強い日差しもさることながら紫外線の強さも7月~8月のこの時期は、日本の比ではないでしょう。日焼け止めクリームの使用はスペインでは必須です!!!, これも地中海性気候の特徴の一つですが、一般的には日中暑くても日陰に入ると涼しかったりします。, ですが、ここ近年は異常気象も手伝って気温が40度を超えるような地域もスペイン内陸部ではあります。日陰であってもあまりの高温で涼しさを感じる事ができない日もあります。, 日が高くなり、気温が最高気温に達する14時以降は、やはり、出歩かないのが無難と言えます。, スペインでは、と言うよりヨーロッパ全域で3月の下旬から10月の下旬にかけてサマータイムが毎年実施されています。, そのせいか、スペインの夏の日照時間は、かな~り長いです。夜9時頃でもまだまだ昼間のように明るく、夜10時頃になってようやく日が沈み始め薄暗くなっていきます。, スペインでは、7月~8月の間フェスティバルやコンサート、お祭りなどが各地で催され、夏を謳歌する雰囲気がどの町にもあふれています。, フェリアと呼ばれる移動遊園地、屋台、野外シアター、ローマの劇場跡を利用したサマー野外劇場、フラメンコ コンサートなどなど、とにかく夏のスペインは、各地で様々なイベントやお祭りが行われます。, もし、7月~8月の間にスペインを訪れる機会がある方は、その時期、滞在予定の町で何か夏のイベントがないか検索してみるのもおすすめです!, ただ、日中とても暑く、また日照時間がかなり長いスペインでは、夏のイベントは通常夜9時以降から始まるのが一般的で、コンサートなども夜10時ごろ始まり、夜通しお祭り騒ぎが続きます。, スペインの夏を100%楽しむには、スペイン人に習うのが一番でしょう!こちらの記事もご覧ください。⇒【スペイン人に習って夏のバケーションを楽しもう!!】, 地中海性気候と言ってもスペインの国土はかなり広く、実際には地域によってその特徴にもかなり違いがあります。ここでは、地域別に7月~8月のスペインの気候の特徴をご説明させていただきたいなと思います。, バスク地方、カンタブリア地方、アストゥリアス地方、ガリシア地方は、横並びに北大西洋に面したスペイン北部の地域に当たります。, スペイン北部は一年中雨が多く、その豊かな降水量のおかげでスペイン国内でも最も緑が豊かな地域です。, 北大西洋に面していて、なおかつ一年中雨が降っているとなると、かなり寒い地域なのでは?と誤解をされやすいのですが、実はメキシコ湾流がもたらす暖流の影響で、年間を通して気温がほぼ一定で、冬でもそれほど厳しい寒さになる事はありません。, 夏も基本的には、最高気温27度前後で30度以上になる事は珍しい程です。と言うのが一般的なスペイン北部の気候ですが、ここ近年は異常気象の影響もあり、スペイン北部でも30度を超える暑さが続く事もあります。, それでも、スペイン内陸部から南部にかけての暑さとは比べ物にならず、夏でも比較的過ごしやすい気候と言えます。, 年間を通じて雨が多い地域ですが、7月~8月の間は降水量も減り、カラッと青空が覗く日も増えます。, とは言え、基本的に降水量の多い地域なので夏場でもどんより曇り空の日も南部に比べると多く、ビーチを楽しめる日は少ないかもしれません。, おまけに北大西洋側のビーチは、夏場でも水温がかなり低く、海水浴をするにはかなりの勇気が必要です。, スペイン北部は、魚介類も豊富でスペイン国内外を問わず、もっぱらグルメ旅行を楽しみにくる旅行者が多い地域です。, シーフードのシーズンは、冬から春先にかけてですが、スペイン北部は美味しい牛肉の産地でもあり、7月~8月であっても十分グルメが楽しめます。, 7月~8月中、スペイン内陸部や南部の暑さを避けるためスペイン北部で夏休みを楽しむスペイン人も多いです。, 日本の猛暑を知っている日本人にとっては、スペイン北部の夏の気候はかなり涼しく、天気が悪ければ少し肌寒いと感じるかもしれません。薄手の上着は持参した方がよいでしょう。, とにかく、スペイン北部の旅行を計画するなら、7月~8月は、気候的にもベストシーズンと言えます。, マドリードを中心に北部に位置するカスティーヤ・イ・レオン地方やアラゴン地方は、内陸部であっても夏はそれほど暑くならない地域どころか、夏場でも寒かったりします。, これらの地域はスペイン国内でも最も“寒い”と言われる地域で、冬の寒はかなり厳しい地域です。, 私も以前、カスティーヤ・イ・レオン地方に住んでいたので、この地域の気候は把握しているつもりです。, その頃、語学留学中だった私は、毎朝7時にバスに乗り大学に通っていた時期でした。朝7時はまだ外も暗く、気温がかなり低く、7月だというのに地面には、一面霜が張っていてサクサクを音を立てながらバス停まで通っていたのを覚えています。, スペイン内陸部でも北部に当たるこの地域は、夏場でもかなり涼しく、日中暑くなったとしても木陰に入るとゾクッとする程涼しく、夏なのに汗をかく事も稀な程です。, 日が落ちると夏場でもかなり温度が下がり寒いぐらいなので、夜出かける時は必ず上着が必要です。, カスティーヤ・イ・レオン地方というとピンとこない方が多いと思われますので、どんな県が私達にもなじみがあるか、具体的に県名を並べてみたいと思います。, 世界遺産で有名な城壁で囲まれた街 アビラ、ローマ時代の水道橋で有名な街 セゴビア、カテドラルが有名な ブルゴスやレオン、旧市街が世界遺産に登録されている最古の大学都市 サラマンカと言えば、『あ~、聞いたことあるある~』と思われる方もいらっしゃるのでは?, カスティーヤ・イ・レオン地方には他の県もありますが、日本人にもなじみのある街というとこれらの世界遺産の街のある県があげられるかなと思います。, 世界遺産の街巡りで訪れる方もいらっしゃるかと思いますが、カスティーヤ・イ・レオン地方は、スペイン国内でも純粋で訛りのないスペイン語が話される地域という事で、スペイン語の語学留学に短期や長期で滞在する方も多い地域です。, 夏休みを利用してサラマンカなどの街へ語学留学をする方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?是非、この地域の夏の気候情報を参考にしていただければと思います。, マドリードより南部に位置するエストゥレマドゥーラ地方、カスティーヤ・ラ・マンチャ地方は、乾燥していてとにかく夏は酷暑です。, 日陰に逃れてもあまり涼しさを感じる事もなくまるでオーブンの中にいる様な感じです。異常気象も手伝って7月~8月は40度を超える気温になる日もある程です。, この地域は山もなく、ただ、だだっ広い平原が続く地域で日陰もなく太陽の熱を大地一面にあびるので暑さが焼けた鉄板並みです。, ドン・キホーテで有名なカスティーヤ・ラ・マンチャ地方には、世界遺産の街 トレド、風車で有名な街 コンスエグラ、宙づりの家で有名な クエンカなどの人気の観光地もあります。, エストゥレマドゥーラ地方には、ペルーのインカ帝国を征服したピサロなどの征服者を多く輩出した街 トゥルヒーヨ、かつての貴族の大邸宅が多く残る中世の街 カセレス、町全体がミニローマのようなローマ時代の遺跡を多く残す街 メリダなどの魅力的な観光地もあり、夏にこれらの地を訪れる予定の方もいらっしゃるでしょう。, 見所いっぱいの魅力的な地域ですが、7月~8月にこの地域を訪れる予定ならば、かなりの酷暑を覚悟のうえで訪れた方がいいかもしれません。夏にこれらの街を訪れるなら、午後から夜にかけて街を散策するなどして、暑さを避けるようにされるのが無難です。, ちなみに、スペインの中心に位置するマドリードは、どの地域に属するかというと、マドリードの中心市街地に関してはどちらかと言うと内陸部南部の影響が強いと言えます。夏はかなり暑く、夜もあまり気温が下がることもなく一日中暑いといった感じです。, 7月~8月にマドリードを観光する予定の方は、日中の観光は美術館などの室内を観光したり、クーラーの効いた観光バスを利用したり、一番気温の暑い時間帯は、バルやカフェなどでランチタイムにしたり、冷たい飲み物を飲みながら休憩するなどして暑さをなるべく避けながら観光を楽しんでいただきたいですね!!, バルセロナが首都のカタルーニャ地方から地中海沿いにバレンシア地方、ムルシア地方、アンダルシア地方と続くこれらの地域と地中海に浮かぶバレアレス諸島は、夏の訪れも早く、5月初旬から初夏が始まり、10月下旬頃にかけて夏が終わり始めるといった感じで、夏の期間がかなり長い地域です。, それでは、それ以外の月は寒いのか、というと全く寒くなく、11月以降4月にかけて真冬という真冬は存在しません。一年中温暖なのがこの地域の特徴です。, 一年中温暖で過ごしやすい地域ですが、7月~8月は真夏にあたり、この地域では最高気温が37度前後とかなり暑いうえに地中海に面しているせいで湿度も70%程とかなり高く、湿度の高い日本の猛暑を思わせます。, それでも地中海性気候の特徴が作用して、夜になると気温が下がり、熱帯夜は免れますが、これも異常気象のせいなのか夜になっても気温が下がらず、風も吹かない熱帯夜になる日もあります。, 地中海沿岸地域では、7月~8月の間はバケーションで、スペイン国内外から多くの観光客が集まり、ビーチ沿いの街で1週間から2週間の夏休み休暇を楽しんでいる光景があちらこちらで見られます。, 世界各国から多くの観光客が集まるアンダルシア地方には、ビーチリゾートだけでなく、アラブ建築が多く残る世界遺産の街 グラナダ、コルドバ、セビーリャなどの魅力的な観光都市もあります。, コルドバ、セビーリャなどの内陸部に位置する地域では、7月~8月の間、湿度は高くないものの最高気温が38度前後と高く、また40度を超える高温になる日もあります。グラナダはシエラネバダ山脈のおかげで40度を超える高温になることはありませんが、それでも内陸部の夏は酷暑で、観光スポットが多いこれらの地域ですが、夏の観光は暑さとの闘いと言えます。, 地中海沿岸の町へマリンスポーツや海水浴目当てにビーチリゾートを訪れるならば、7月~8月は最高のシーズンですが、モニュメントや遺跡巡りがメインの観光目的にこれらの地域を訪れるのは、暑さと湿度で7月~8月は過酷なシーズンかもしれません。, とはいっても、お休みの都合で7月~8月にしかスペインを訪れることができない方も多くいらっしゃると思います。, この時期にバルセロナやアンダルシア地方の観光都市を訪れる方は、適度にバルやカフェなどで水分補給と休憩を取ったり、一番暑くなる14時以降は観光するのを避け、スペイン人にならってランチタイムにしたり、昼食後ホテルで休むなどしながら暑さをうまく避けて街の散策を楽しんでいただきたいですね!!, 地中海沿岸のリゾート地、バレアレス諸島に次ぎ人気のリゾート地が、アフリカ大陸のすぐ横に位置する北大西洋に浮かんだ島々、カナリア諸島です。, スペインの国内線で気軽に行ける距離で、また気候も一年中温暖で安定しているので時期に関係なく行けるリゾート地としてスペインでも人気のリゾート地です。, 中でも人気のグラン・カナリア島、テネリフェ島、ランサロテ島、フエルテベントゥラ島、その他3つの島でカナリア諸島はなりたっています。, カナリア諸島は火山の島、砂漠の島、亜熱帯の島など島によってさまざまな特色があり、訪れる島によって雰囲気も違いますが、気候は一年中安定した温暖な気候です。, 7月~8月の気温は30度を超えることもありますが、平均して大体27度前後。空気はカラッとしていて湿気がなく日陰に入ると涼しいので夏でも過ごしやすい気候です。火山島ということもあり、ハワイのような気候とよく似ています。, 日本では、サングラスを使う習慣が夏でもあまりないかもしれませんが、日差しがかなり強いスペインでは、サングラスは、夏の必需品です!!, 持っている方は日本から持参されるか、持っていない方はスペイン到着後に現地調達してもいいかもしれません。, スペインでは、眼鏡屋さんをわりと町のあちらこちらで見かけます。ブランド品でなければ20€ぐらいの安価なサングラスを見付けることも可能ですし、日本では高価なブランド品のサングラスでもスペインではお得な価格で見つけることも可能です。, 日本と比べると日差しがかなり強く、日照時間も長いスペインでは、美白を保つのはかなり至難の業ですが、美白は保てなくても日焼けを予防するのは重要です!!!, 夏にスペインを訪れる場合は、日焼け止めクリーム、もし万が一日焼けしてしまった場合も想定してアフターサンのローションやクリームも持参しておけば安心です。, 日光浴をするのが大好きなスペイン人でも、真っ赤に焼けて痛い思いはしたくないので日焼け止めクリームは必ず使用します。, 夏になるとスペインでは、スーパーマーケット、ドラッグストア、デパート、薬局など様々なお店で日焼け止めクリームが販売されているので、万が一日本から持参するのを忘れても簡単に現地調達ができるので問題もありません。, もし敏感肌などで外国製のクリームを使用するのがちょっと心配と言う方は、日本から自分の肌に合ったものを持参されるのが一番安心かもしれませんが、スペイン滞在中に必要になってしまった場合は、町のあちらこちらで見かける緑十字の看板を店の入り口に出しているFarmacia(ファルマシィア)を訪れてみましょう。Farmacia(ファルマシィア)とは薬局の事です。, スペインの薬局では、パラベンフリー、鉱物油フリーなどの敏感肌用の様々なコスメメーカーの商品が販売されています。, どのメーカーがいいのか迷ってしまう場合は、温泉水を利用した商品で、日本でもよく知られているコスメメーカー、Avene(アヴェンヌ)やLa Roche Posay(ラ・ロッシュ・ポゼ)などの敏感肌用コスメは大体どの薬局にも置かれているので抵抗なく購入もしやすいでしょう。, 余談ですが、10年以上スペインに暮らしていると日本のブランド化粧品をスペインで使い続けるのは難しく、私も外国化粧品の使用に抵抗があった一人でしたが、最近はスペインで手に入る外国メーカーの化粧品を使い始めるようになりました。, 敏感肌と言うわけではないですが、香料が強い外国化粧品に抵抗があったため、敏感肌用コスメを使っていますが、特に問題なく使用できています。, 特別にすごく敏感な体質でない限りは、スペインで手に入る敏感肌用コスメでも大丈夫そうです。また、色々注意して見るとスペインでもわりと敏感肌用、BIO商品、エコ商品をあちらこちらで見かけます。スペインに長期滞在する方は、色々試してみて自分に合った商品を探してみるのもいいかもしれません。, スペインでは、空気が乾燥している上に水道水も硬水の地域が多く、スペインに数日滞在するだけでカサカサの乾燥肌になってしまいます。, シャワー後のボディーケアは、女子ならば必須です!!特別なケアは必要ありませんが、入浴後には体全体にボディークリームやオイルなどで皮膚を潤すのをおすすめします。, 『旅行中だし面倒だからまぁいいか~』と、入浴後のケアを省いてしまうとその日のうちに足や腕がカサカサになってしまいます。また、硬水のせいでシャンプーのあとは、髪の毛もかなりパサつくのでトリートメントも必須です!!, 地域によっては日中と夜の温度差がかなり激しく、夜はぐっと温度が下がる地域もあります。涼しいくらいなら気持ちがいいですが、少し肌寒いと感じるときには薄手の長袖の上着が1枚あると重宝します!, 1週間から2週間と長い夏休みを取って家族やカップル、友達同士で旅行に出かたりするのが一般的です。, また、スペインでは7月~8月の間は、夏のイベント、フェスティバル、野外コンサート、野外劇場、お祭りなどが各地で開催されます。こういったイベント事は、日が暮れて涼しくなり始める夜9時から10時以降に開催されることが多く、スペインでは夏の間とにかく夜出かける機会が多くなります。, スペイン人はどのように暑い夏を乗り切り、どのように夏を謳歌するのでしょう?ここでは、地中海性気候特有の夏の暑さを乗り切るスペインの生活習慣とスペイン人の持つ独特な時間の常識のお話をしてみたいなと思います。, 7月~8月はスペイン人にとっても特別なシーズン、この間に旅行や留学などでスペインを訪れる機会のある方にとっても特別で忘れられない時を楽しんでいただけるように、スペイン人に習って100%スペインを楽しむ方法をお伝えしてみたいなと思います!!, 何度もしつこいようですが、スペインの夏のイベント事は、ほとんどが夜9時~10頃開催されるのが普通です。お祭りは夜12時を過ぎても終わりません。夜通しお祭り騒ぎなんてことも普通です。, 実はスペインでは、14時~17時あたりまでは一般的にランチ&シエスタ タイムです。, スペインだけでなくギリシャやイタリアでも同じような習慣がありますが、スペインでは昼食を取る時間が遅く14時から15時にかけてランチタイムを取るのが一般的です。, またスペインでは昼食が一日のうちでメインとなる食事の為、昼食内容もヘビーな食事が多く、食事の後は“シエスタ”と呼ばれるお昼寝タイムを取る習慣があります。, そのため、スペインでは14時~17時の間は、小さなお店が並ぶ商店街、観光地でも一部の美術館、博物館も全て閉ります。また、銀行、郵便局、お役所関係のオフィスは14時を境に全て閉り、14時以降は翌日の朝の営業時間が来るまで開きません。, この時間帯に休まず営業しているのはカフェテリアやバル、レストランなどの飲食店のみとなります。, 日本人の感覚からすると、昼間にお店が締まるなんて信じられないことですよね。この習慣をガイドブックや旅行者の体験談などから聞いたことのある方は、『これだからスぺン人は~』とか、『さすがスぺン人、全く働く気がないね~』と思いがちなんですが、実はそうでは無いんです。私も最初の頃そう思い込んでいたのですが・・・, 地中海性気候特有の夏の強い日差しや暑さを回避するために用いられた生活の知恵というか習慣だったワケなんです。, 日本と違って昼食にヘビーな食事を取る習慣のあるスペイン人は、日中で一番暑い時間帯にゆっくりと昼食を取り、その後軽いお昼寝をして外に出るのを避けたというワケなんですね。, スペイン人は100%夏の夜を謳歌するためにどうしているかと言うと、しっかりシエスタ(お昼寝)を取って夜に備えます。, スペインでは、夏のお祭りにはもちろん子連れで出かけます。そのために夜のイベントに備え、子供達にはシエスタを義務付けたりします。『シエスタしなかったら今日の夜、フェリア(移動遊園地)には連れて行かないよ!!』と言って、子供達が夜遅くまで起きていられるようにしっかりお昼寝をさせます。, スペインでは、夜中の12時以降でも子供たちが外で走り回って騒いでいる風景を夏場よく見かけますが、いたって普通の事で夏の風物詩ともいえる程です。日本の常識では思いつかないアイデアですが、スペイン人は子供から大人までシエスタをしっかりとって夏の夜を100%謳歌します。, 短期や長期でスペインに滞在し、スペイン人と一緒に夏のスペインを過ごす機会がある方は、『日本の常識じゃあちょっと考えられないね』なんて固いことを言わず、スペイン人に習って午後はゆっくり昼食を取ってその後、シエスタをしっかり取ってからスペインの夏の夜にくりだしてみるのはいかがでしょうか?, ※誤解のないように補足しますと、実際にはシエスタは、仕事やお昼休みの時間の都合で取っている人と取っていない人がいます。2時間から3時間と昼休み時間が長い人や午後から仕事をしなくていい人などは、昼食後軽いシエスタを取る習慣を持つスペイン人も多くいますが、家庭事情や仕事の都合もあるので人によってその習慣は異なります。, ここで少しスペイン人と日本人の持つ時間の感覚と常識の大きな違いもご説明しておきたいなと思います。, 実は、普通に私達が生活する上で使っている午前、午後の時の境目がスペイン人とは大きく異なります。私達の常識だと午前と午後の境目は正午12時だと思います。正午12時までを午前、それ以降を午後と呼ぶのが普通ですよね。, スペイン語で午前は、Por la mañana(ポル ラ マニャーナ)午後は、por la tarde(ポル ラ タルデ)と言いますが、彼らの言う午前や朝という意味を指すpor la mañanaは14時までの事を言います。そして、午後や夕方と言う意味を指すpor la tardeは14時以降の事を言っています。, 例えば、スペイン人の店員に『注文したものが届いたので午後に取りに来て』と言われて、日本人の感覚でお昼を正午12時頃に済ませ13時頃そのお店に取りに行くとします。, するとその店員には、『午後に取りに来てって言ったでしょ』と言われることになります。じゃあ具体的に何時頃に行けばいいのかを聞くとします。すると、『17時以降』と言われるでしょう。, なぜなら14時~17時まではお店が一旦閉るからなんです。お店によってはお昼時間を取らず、ずっと開いているお店もありますが、その場合でも午後と言うのは彼らにとっては14時以降だったりします。, また、別の例でよくあるのが、スペイン人の友人と午後待ち合わせをすることになるとします。その友達に『じゃあお昼が済んだらお茶でもしよう!午後に電話するよ』と言われるとします。, 日本人の感覚だと正午12時頃お昼を済ませた後、お茶は13時頃遅くても15時くらいには友達から電話がかかってくるだろうと期待をすると思うんです。, でも、この場合、実際に友達から電話がかかってくるのは17時以降と思った方が無難です。夏場などは17時でもまだまだ日が高く、暑くて外を出歩けないので18時から19時頃になる可能性もあり得ます。, またスペイン人は、14時頃~17時はお互いに昼食&シエスタ タイムなので迷惑をかけないようこの時間帯は電話をかけないように遠慮したりすることもあります。, 親子、兄弟の近い家族だと遠慮がないのでこの時間帯を狙って掛けたり、掛ってきたりしますが、友人だったりすると遠慮してこの時間をさけたりすることもあります。, ただ、セールスの電話はこの時間に無遠慮に掛ってきます。というのも、この時間帯は誰もが家で休憩してることを知っているのでその時間を狙って掛けてきたりします。, 日本人とスペイン人の間にこんなにも時間の感覚と常識に差があるというのは驚きですよね!!, でも、この習慣を知っているのと知らないのでは、スペインで旅行をしたり暮らしたりする上での心構えが大きく違ってきます。, 知らないと、『スペイン人ってなんていい加減なんだ!!』『約束を守らないっていうのは本当なんだ!!』と気分を悪くすることになります。まぁ、日本人の性格と比べてしまうとスペイン人にはいい加減さが目立つこともありますが・・・それでも、スペイン人の習慣を知っていれば些細な事で気分を害することを避けられるのではないでしょうか?, スペイン人はとにかくビーチが大好き!!スペイン語でビーチは、Playa(プラヤ)と言いますが、とにかく夏の間、スペイン人から一番耳にする単語ナンバーワンは、間違いなく『プラヤ』でしょう。, とにかく美白!!シミそばかすなんて絶対にありえない!!という日本女子にとっては、目からウロコのスペイン女子の常識を理解するのは難しいかもしれませんが、スペイン人に習って美意識を変えてみると、ビーチリゾートにあまり興味がない方でも意外と楽しめるのではないでしょうか?, スペイン女子だけに限らず欧米女子全てが夏にこぞって、これでもか、これでもかと言うほど頑張るのが、“日光浴”です。スペイン語では、日光浴の事をTomar sol(トマール ソル)と言います。, 何をもって“美”とするかという感覚、文化の違いだと私は解釈していますが、日本ではとにかく太古の昔から色白が美人の条件だから仕方のない話で、そんな日本女子にはとにかく自殺行為としか思えないでしょうが、スペイン女子は、夏の間、とにかく焼きます!!, でも、スペインでは、色黒が美人の条件なのだから仕方がないのです。スペイン男子も、もちろん色黒の女子の方が魅力的だと思っています。, 夏が近づく頃、スペイン女子と一緒に服やビキニを買いにショッピングに行くと、日本とスペインの常識の違いを感じる事があります。彼女たちは、夏に小麦色に日焼けする事を前提に洋服やビキニを選んだりします。, 例えば、真っ白のビキニやワンピースが目につき、買おうか迷っているスペイン女子は、『あっ、この白いビキニ、ステキ~でもまだ日焼けしてないからこの白い肌には似合わないわ~買おうかなどうしよ~日焼けしたら多分似合うよね?どう思う?』なんて言ってきたりします。, こんな時、スペイン女子の友人の言っている感覚が私達日本人には理解できなくても『そうだね~、小麦色の肌には、よく似合うと思うよ~』なんて答えてあげるのがベストでしょう。スペイン女子にとっては、夏に着る真っ白のワンピースやビキニは小麦色の肌用なんです。, また、スペイン女子に間違っても言ってはいけない誉め言葉が『色白でいいわね~』です!!, これは、スペイン女子にとっては誉め言葉ではなく、イヤミになってしまうので夏冬時期に関係なく、絶対に言わない方がいいセリフです。逆に『色黒ね~』は、スぺン女子にとっては、最高の誉め言葉なのでどんどん言ってあげましょう!, スペイン語で黒を意味する単語はNegro(ネグロ)ですが、黒人を意味する単語でもあるので、『色黒ね~』と言うときはMoreno/Morena(モレノ/モレナ)を使います。スペイン語は男性と女性で単語を使い分けるので、女子に対してはMorena(モレナ)、男子に対してはMoreno(モレノ)を使います。, スペインでは、水着の種類も豊富で日本に比べるとかなり安価です。もしスペインのビーチリゾートに行く機会がある方は、思い切ってビキニを現地調達して日光浴や海水浴、マリンスポーツにもチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?しっかり小麦色に肌を焼いてみるのもいいかもしれません。, スペインでビキニを調達し、日光浴もチャレンジしてみようとビーチリゾートに行ってはみたものの、またもや日本女子の常識をくつがえす驚きの光景を目の当たりにすることもスペインのビーチリゾートではあるでしょう。, スペインのビーチリゾートでは、いたって普通でよく見る光景なのですが、慣れていないとどうしていいのか、かなり戸惑ってしまうのが、トップレスやヌーディストビーチの存在だと思うんです。, 知らずにヌーディストビーチゾーンに入ってしまうと、老若男女問わず大半の人が全裸でビーチにいるので目のやり場がなく、水着を着ている自分の方が恥ずかしくなってしまうかもしれませんが、ヌーディストビーチだからと言ってヌードでないとそのビーチには入れないと言うわけではないのでご安心を。ヌードになるかどうかは個人の自由です。, また、トップレスは、ヌーディストビーチでなくても普通のビーチで、あちらこちらで目に付きます。これもまた個人の自由でやっている事なので特に気にしないのが一番いいでしょう。, 日本人の感覚だとプロポーションに自信がある人がトップレスになるのだと勘違いしがちですが、トップレスになる理由は、水着の痕を付けずに綺麗に上半身を小麦色に焼きたいからです。ビキニの肩紐や首にかかる紐を取っている人を多く見かけると思いますがそれも同じ理由によるものです。, スペインのビーチでは、トップレスは全く普通の光景で、トップレスになっている人も若い女性から年配女性まで見かけますし、珍しがられてジロジロ見られる事もないので、もしスペイン人の様に綺麗に小麦色に焼いてみたい方は、抵抗なくトップレスデビューができると思います。夏の思い出に勇気を出してチャレンジしてみるのはいかがでしょう?, スペイン各地の一般的な7月~8月の気候の特徴をご紹介しましたが、よりリアルなお天気情報は、やはり天気予報サイトなどで確認した方がよいでしょう。, そこで、いくつかある天気予報サイトの中でも比較的情報が正確で、内容も細かく詳しいスペインの天気予報サイトをご紹介したいなと思います。, 1週間ごと、1時間ごとの天気、最高気温、最低気温、風速、降水量、UV量など細かい情報が分かるので旅行プランを立てたり、旅行に持っていく服装などの準備の目安にもなって便利です。, スペイン政府が運営しているサイトなのでわりとリアルなお天気情報が確認できます。また、具体的な地名を入力するとその地名のリアルなお天気情報が確認できるのでかなり便利です。, また、スマートフォンにもアプリをダウンロードできるので、スペイン滞在中はこのアプリをダウンロードしておくとけっこう便利です。, AEMET(Agencia Estatal de Meteorologia)(英語), 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 好きな事:旅行、遺跡巡り、神社仏閣巡り、温泉巡り、早朝ウォーキング、食べ歩き、料理, 自己紹介:日本で何年か旅行会社で勤務したのち、コンプレックスだった英語力を上げるためアイルランドへ1年語学留学する。.