街で新社会人を見かける季節になりました。フレッシュなスーツ姿の先輩たちを見て「来年は自分も」などと、決意を新たにしている方も多いでしょう。ところで、新社会人といえば、みなさんはご自分が企業に就職したら「生命保険」に入るべきなのか考えたことはありますか? 鎌倉藤沢密着の税理士社労士が緊急提言!医療保険は保険として機能しない構造的欠陥が内在するので、「保険の本質」から判断すると、保険としての価値を完全否定せざるを得ません。それでも敢えてお奨めする「究極の医療保険」とは? ケガや病気に備える医療保険。保険料はそこまで高くないんですけど、支払った保険料は掛け捨てで戻ってこないことが一般的です。「掛け捨てはちょっともったいないなぁ。支払った保険料が戻ってくれば嬉しいんだけど」って感じる方が多いのではないでしょうか モノが少なくしたいのはモチロンですが、余計な契約も無くしたい。その最たるものが、保険関係。わたしは、イチ社会人ですが、生命保険や医療保険には入ってません。いや、入っていたんですが、解約しました。 保険に加入すると、保険料、当然かかります。 医療保険等の民間の保険を検討する時くらいしか登場しない言葉で、ほぼ聞き慣れないので「なんだそれ?」という感じだと思います。 ・どんな医療保険に加入すればいいのか分からない, もしも、医療保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。, 日本では、民間保険に入らなくても、以下のように、かなり手厚い保障を受け取ることができます。, 多くの人が、こうした社会保障制度を知らずに民間保険に入ってしまい、 気付かないうちに大きく損をしています。, そこで、無料EBookで、誰もが使える絶対にお得な社会保障制度をお教えします。 そこで今回は、なかなかイメージしにくい用語「先進医療」につ, 医療保険は、保険の中で最も人気があり、CMの放映も多いものです。 保険会社のサイトとかを見ると、新社会人になった時の保険の選び方としてよくこう書いてある。 「 医療保険 を中心に選びましょう。若いうちは保険料が安いので終身タイプの医療保険=終身医療保険に加入するのがおススメです。 医療保険の加入を考える際には、毎月の保険料が負担に感じられ「医療保険はほんとうに必要?」と悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは不要派の方の意見を検証しつつ、医療保険に加入するメリットや必要性について考えてみます。 ・保険料を節約したい 私は独身女性です。保険の仕事に長年携わっていますが、少なくとも, 医療保険に新しく加入する場合、「入院日数」を設定する必要があります。 大切な子供に対して「医療保険」はどうしよう…?と考えている方へ。子育て経験のあるfpである私としては、はっきり「不要」と断言します。この記事では、その理由を詳しく解説します。また、”それでも不安な方”に向けて、代わりにお勧めできる保険をご紹介いたします 新社会人になって収入を得るようになると、経済的に自立すると同時に、生活上のさまざまなことに、自分の責任で対処することが求められます。自分の身に起こるリスクに対して発生する支出についても、あらかじめ保険への加入などで備えておく必要が出てくるということです。 三大疾病とは、日本での病気による死亡率で上位を占める「がん」「脳卒中」「心疾患」の総称です。 三大疾病は死亡率が高いだけでなく、治療期間が長期化しやすく、医療費が高額になってしまうことが多いのが特徴です。 The following two tabs change content below. これは最大何日まで入院給付金を受け取れるかというもので、「30日型」「60日型」「120日型」…などがあります。 保険選びに慣れていない方からすると、どうやって選べばよいか難しいのではないでしょうか。しかも、医療保険がカバーする医療費については公的な保障制度である程度までカ, 世界保健機関(WHO)の発表によれば、日本のうつ病患者は2017年時点で約506万人にもなっていました。これは全人口の約4%に相当します。うつ病のリスクは他人事ではありません。 20代女性が入るべき保険はあるのでしょうか。20代で保険に加入すると、保険料が安いなどのメリットがありますふがその必要性をしっかり考えることが必要です。ここでは、20代女性が保険に入る必要性を解説し、パターン別に入るべき保険・適正な保険料についても解説します。 今まで興味のなかった医療保険に加入しようか、検討し始める方もいるでしょう。 また、医療保険に加入するにしても、保険会社ごとに特長を打ち出しており、どの保険会社を選, お客様の相談をお受けしていると、多くの方が「加入するのが当然」だと思いこんでいます。テレビでよく医療保険のCMが放映されているためかもしれません。 私は、「医療保険」という名前は誤解を招くので、「入院保険」とか、「入院・手術保険」という名前にすべきだと考えています。 2.治療が1ヶ月ですむなら医療保険はいらない. 新社会人は社会保険の新たな被保険者になります。社会人1年目から必要になる社会保険の情報をまとめました。会社を通じて加入するのに会社からの詳しい説明が足りない社会保険。独自に学んで一歩先へ進みましょう。 統計によれば、一般病院で出産時に帝王切開を行う割合は全体の25.8%です(※)。つまり、出, インターネットで「女性 保険」などと検索すると、特に医療保険について「いらない」とか、「入ると損する」などというFPさんのコラムをよく目にします。しかし、果たして、本当にそうでしょうか? 就職を機に保険のことを考え始める新社会人の方は多いです。ただ、その時に勧誘されるがままに加入してしまうと”良いカモ”となってしまいます。新社会人や独身の方の保険の必要性や、入っておきたい保険の種類の選び方を分かりやすく説明します。 独身者や共働きの人のなかには、生命保険はいらないと考える人もいるでしょう。しかし、一般的に生命保険はいらないと言われますが、全くいらないわけではありません。優先して加入しておきたい保険について考えてみましょう。 新入社員にとって、保険選びは難しいですよね。しかし、とりあえず保険に加入しておこうという考えるのは危険です。本当に必要かどうかで保険加入を検討するようにしましょう。ここでは新入社員に医療保険は必要か、医療保険以外に加入するべき保険はあるかについて解説します。, 新入社員になると会社に出入りする保険の外交員さんから勧誘されたり、周りの年上の社員の人たちが保険の話をするのを耳にしたりして「わたしにも医療保険って必要なのかな・・・」と悩んでいる人も多いのでは。, 新入社員になったら自分のことは自分でちゃんとしないと!保険だって必要!と思っている新入社員の方もいらっしゃると思います。, そこで、この記事では新入社員や新卒にとって医療保険は必要なのか?医療保険以外に加入したほうが良い保険はあるのか?という事について, 自分が病気になってしまったら困ってしまう家族を持った結婚や出産を機に、保険が必要と考え加入する人が多いのです。, しかし、若い20歳前後の新入社員は重篤な病気にかかるリスクはとても低いと言えます。, 風邪やインフルエンザなどにかかることはあるでしょうが、長期通院したり入院したりなどの治療費がかさむような病気になることはほとんどないでしょう。, ただ、スポーツをしていて怪我が心配だったり、小さいころから体が弱くてなんだか不安、という人は安心して毎日を過ごすためにも医療保険を検討してもいいと思います。, 新入社員の若いうちにかかる病気は数回通院して完治したりするような軽いものでしょう。, 新入社員でも会社で社会保険に加入していれば健康保険が使えますし、万が一医療費が膨大になってしまったとしても高額療養費制度があるので、医療保険が本当に必要とは言えません。, 医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。, 出典: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html, 新入社員のうちは、医療保険に加入する代わりに毎月少しづつ貯蓄をしておいて、もしもの医療費に備えてもいいですね。, 保険といっても様々な種類の商品があり、いざ保険に加入しよう!と思っても自分にはどのような保険が必要なのか分からないですよね。, 就業不能保険とは、病気や怪我で長期入院が必要になったり働けない状態になった時、その間の収入をカバーするための保険です。, 保証内容は、2ヶ月以上病気や怪我で働けなくなった時に毎月給料と同じように保険金を受け取る事ができます。, 医療保険と似ていますが、医療保険は病気、怪我、手術に備える保険で、この間に収入が減ってしまう事に対しての保障はありません。, 病気、怪我のリスクは誰にでも降りかかる可能性のあるリスクですので長期的なリスクに備える必要があります。, 新入社員でも、がん・心疾患・脳血管疾患の3大疾病に備えたいのであれば医療保険の検討が必要です。, リスクは低いとは言え、もしも3大疾病に罹患した場合の治療費は新入社員にとってはとても大きな負担になり、医療保険の手助けは必要となってきます。, 家系的に心配で医療保険が必要だと思うのであれば、保険料の安い新入社員のうちに検討するのもいいかも知れません。, とは言ってもそれでも「自分は今のところ健康だし、これまで大きな病気もしたことがない」「スポーツなど怪我のリスクがある趣味もない」など「本当に自分に保険って必要?」と疑問に感じる方も少なくないと思います。, 得に年齢が若いほど「保険って必要なのは分かるけど…」と保険加入を悩んでしまいますよね。, 加入を悩んでいる方、保険の必要性がイマイチよく分からないという方は、保険のプロに相談してみましょう。, 新入社員の場合、保険営業の方に「話だけでも!」と勧誘されることが多く勧誘を一度断っても相手も営業のプロですので再び勧誘されることはよくあり「断り方が分からない」という人も多いようです。, 新入社員なので、「友達が保険会社に就職したので友人の保険会社に入ってあげたい」などもグーの音も出ないでしょう。, 新入社員の保険の必要性と必要な保険の見極め方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。, 周りの先輩たちに、どんな保険にいつから入ったのか、また入ってよかったか聞いてみるのもいいかも知れませんね。, この記事を読んでいただければ、新入社員の方に医療保険に関しての基本的知識を得ることに役立つかと思います。, 団体保険は何かしらの理由から転職をした場合、保険の継続ができないため新たに保険を探さなければならず、保険を探し直す手間、持病があれば保険加入ができない可能性があります。, 新入社員で死亡した場合、経済的な観点から見ると扶養家族がいなければ遺族の生活の心配はなく必要なのは自身の, そして長期入院する場合、治療費、退院後も通院費などを備えなければならず、 これに備えるのが, 「保険料が高い」と途中解約をした場合、貯蓄型保険の中には途中解約をすると元本割れする保険もあります。, 東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。, http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html, 保険に加入する際はどのようなリスクに備えるのか、保険料を払えるかをポイントに考える. はじめに ~医療保険は本当に要らないのか? 経済週刊誌やマネー雑誌などを見ていると、「医療保険なんて必要ない」と唱えるfpや元保険セールスマンが増えてきています。これがなかなか説得力のある内容で、おかげで私は完全なる医療保険の不要論者でした。 新入社員にとって、保険選びは難しいですよね。しかし、とりあえず保険に加入しておこうという考えるのは危険です。本当に必要かどうかで保険加入を検討するようにしましょう。ここでは新入社員に医療保険は必要か、医療保険以外に加入するべき保険はあるかについて解説します。 この記事では、先進医療とは何か、, 妊娠・出産には多額のお金がかかり、不安に思っている女性の方も多いのではないでしょうか。 しかし、医療保険の保障内容やそもそもの必要性についてはあまり理解されているとは言えません。 あなたは「高額療養費制度」をご存知でしょうか。 ・現在加入中の医療保険の内容で大丈夫か確認したい 入院への備えを考える際比較されるのが「県民共済」と「保険会社の医療保険」です。県民共済は安くて良さそうなのですが、実は大きな落とし穴があります。どちらを選んでいけば良いのか、それぞれの保険を比較しながらfpの管理人が分かりやすく説明します。 医療保険、がん保険、生命保険、就業不能保険、傷害保険…など、思いつくまま挙げていけばキリがありません。 いざ保険を考えようと思っても、たくさんの保険商品を前にして最初の一歩を踏みだしあぐねている方も多いのではないでしょうか? さて、新社会人にとって保険って本当に必要なのでしょうか?今回は、新社会人に必要な保険とはどんなものか、どんな選び方をすればいいのか、いらない保険はあるのかについて、fpが専門家の立場から … 医療費が多くかかるのは75歳以上。その人口が増大すれば、「安価で良い保険」が成り立たないのは自明のこと。だったら、いったいどうすれば? 保険の考え方のキホンから、今ある商品で役に立ちうる保険/いらない保険を「本音」で徹底分析。 妊娠・出産にあたっては、いつまで加入できるかという問題があります。また、医療保険, 国の公的医療保険制度の一つに、先進医療というものがあります。 実際、各保険会社は医療保険の販売に力を入れていますし、保険の営業マンの中にも「生命保険、医療保険、がん, ほとんどの生命保険会社が医療保険を販売しており、テレビCMなどで盛んに放映されています。 ぜひダウンロードして、今後の生活にお役立てください。, 医療保険やがん保険の特約として、必ず名前が挙がるのが「先進医療特約」です。 うつ病と診断されると保険への加入が難しくなるのは事実です。しかし、まった, 胎盤が子宮の出口をふさいでいる場合や逆子など、自然分娩による危険性が高いと判断された場合には、子宮を切開して赤ちゃんを取り出す「帝王切開」での出産となります。 新卒1年目から貯金はするべき?みんなはどれくらい貯めているの?周りの友人は100万円、200万円と貯金を着実に増やすなか、気がつくと自分だけが取り残されているなんてことも!新社会人が貯金や投資をするべき理由と、成功のコツをご紹介します。 ただし、どんな医療が対象となるのか、この特約を付けたらどんな良いことがあるのか、といったことを含め、いまいちよく分からないと思います。 この入院日数は、どのように決めれば良いのでしょうか。また、入, 保険の教科書 編集長。2級ファイナンシャルプランナー技能士。行政書士資格保有。保険や税金や法律といった分野から、自然科学の分野まで、幅広い知識を持つ。また、初めての人にも平易な言葉で分かりやすく説明する文章技術に定評がある。, 私たちは、お金の問題を解決し、将来の安心を確保する方法を追求する集団です。 保険の正しい使い方・選び方をはじめとして、税金、公的制度等、お金の問題に関する有益な情報をお届けします。 メンバーは、MBA(経営学修士)、中小企業診断士、CFP、行政書士、宅地建物取引士、相続診断士、 住宅ローンアドバイザー、ティーペック D of D 認定プロデューサー等の資格を保有しています。. a1、 いらない。 →会社員であれば、既に健康保険に加入している。 高額医療保証制度、付加給付制度、傷病手当金を利用できるので、医療保険は必要ない。 q3、がん保険は加入するべき? a3、 いらない。 →20代でがんになる可能性はほぼ0。 新社会人の経済的リスクと必要な保障について説明します。 経済的に自立した後は、生活における経済的な問題に自分で対処する必要があります。 まず、今後想定されるリスクを把握し、それに対する必要な保障について以下に確認していきます。 新生活のスタートは、保険に入るタイミングのひとつ。なので、なるべく早い時期に、自分で保険を選んで加入するようにしましょう。 ガイド小川は、新社会人のみなさんにはまず、入院日額5000円の終身医療保険への加入をおすすめします。 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の保険(診断給付金100万円等、一生涯保障):A生命, 働けなくなった時の収入をカバーする保険(65歳まで、働けなくなったら保険金月5万円):C生命, 入院給付金:5,000円/日(60日・合計1,000日、ただし三大疾病の場合は無制限), 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障):14,433件、平均費用約58万円. あなたは、テレビで医療保険のCMやパンフレットをご覧になって、なんとなく「入った方がいいのかな?」と思ったことがあると思います。, 私は保険業界で6年近く働いていますが、医療保険に入っていません。私がお客様にその話をすると、「え?そうなんですか?」とびっくりされます。, 私が医療保険に入っていないのは、消費者の目でいろいろ考えた結果、自分にとって重要度が低いと思っているからです。, また、医療保険のCMがたくさん流れているのは、生命保険会社が医療保険の契約者を増やしたいからではないかと思っています。後でお話ししますが、医療保険はお客様からみてコストパフォーマンスが悪い場合が多いのです。, 私たちは、そんな保険業界の思惑に踊らされる必要はありません。大切なのは、あなた自身にとって本当に必要な保険だけを選ぶことです。, 今日は、私が医療保険に入らない理由をお伝えしたいと思っています。是非、最後までお読みになって、「こういう考え方もあるのか」とご参考にしていただけたら嬉しいです。, まず、私が医療保険に入っていない理由をお伝えする前に、私が入っている全ての保険とだいたいの保険料をお伝えします。, アラフォー独身で、給料は同年代のサラリーマンの方の平均的な額をもらっています。都内の賃貸マンションで一人暮らしです。, 【万一の場合に両親の老後の面倒を見られない代わりの生命保険】 保険料約1,600円/月, 私は、病気・働けなくなった時のための保険を手厚くしています。なぜなら、働き盛りの時に、いわゆる「三大疾病」(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)などの重病で働けなくなった時や、老後に介護状態になってしまった時のことが不安だからです。, 特に、がんについては、「三大疾病保険」と「がん保険」でガチガチにしています(私が臆病なせいもありますが)。, また、働けなくなった時の収入をカバーする保険に入っています。これは全ての方におすすめというわけではありませんが、いろいろ迷った結果、自分自身で試してみる意味も込めて最近加入したものです。, あなたは、「医療保険」という言葉を聞くと、「病院へ行って治療を受けてお金がかかったら、保険からお金がもらえる」と思うのではないでしょうか。実際、私も今の仕事に転職する前はそう思っていました。しかし、それは誤解です。, 入院したら1日●円もらえて、手術を受けたら入院日額の●倍のお金が受け取れるというようなシステムです。, 「通院給付金特約」というのを付けられることがありますが、「入院の前後」とか「入院後」とか、入院にからむものしか認められません。しかも保険料は割高です。, したがって、医療保険は基本的に、病気・ケガで入院するか、手術をしなければ保険金が下りないものとお考えください。, 私は、「医療保険」という名前は誤解を招くので、「入院保険」とか、「入院・手術保険」という名前にすべきだと考えています。, あなたは「高額療養費制度」をご存知でしょうか。国の保険がきく医療であれば、1ヶ月あたりの医療費の自己負担に上限がもうけられています。, さらに、サラリーマンや公務員であれば、1ヶ月も仕事を休んだ場合、4日目から「傷病手当金」として給料の2/3の額を受け取れます。, このことから考えると、自営業の方や、貯蓄が全くない方は別として、少なくとも、単発の病気やケガでの入院・手術のために医療保険に入るのは、メリットが少ないのではないかと思っています。, 入院するのに、「静かな環境で療養したい」とか「着替え等の様子を誰にも見られたくない」などの理由で個室を希望する方は、「差額ベッド代」を自己負担することになります。, その場合、個室ベッド代は、1日あたり5,000円~1万5,000円くらいと言われています。そうだとすると、入院費用がかさんでしまうリスクがあるので、医療保険は意味があるかも知れません。, しかし、私は、大部屋で問題ないと思っていますので、入院・手術費用のために医療保険に入ろうとは思いません。, では、療養期間が「数ヶ月」、「1年」…と長引いてしまったらどうでしょうか。そういうケースについては次にお伝えしますので、お待ち下さい。, たとえば、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のいわゆる「三大疾病」は、療養期間が長引くことが多いのです。そうなってしまうと、いくら「高額療養費制度」や「傷病手当金」があったとしても、治療費がかさんでいきます。こういうことからすると、「やっぱり医療保険は必要?」という気がしてしまいます。, これから、三大疾病について、「がん」と「急性心筋梗塞・脳卒中」に分けて見ていきましょう。, 60歳までの間にがんになる確率は10%くらいです。この確率が高いかどうかは別として、がんになってしまった場合、精神的・肉体的・経済的なダメージはとんでもないことになります。, 病気自体が怖いのはもちろん、がんになると、治療が長期間にわたることが多く、しかも、転移等があればさらに長くなります。, その間、医療費がかさんでいきます。いくら高額療養費制度があったとしても、治療期間が何年にも及んでしまうと、大変な額になってしまいます。, このように、がんになった時のことを考えるとものすごく怖いです。だからこそ、私は「三大疾病保険」と「がん保険」の両方に加入しています。, がんになると、入院して手術を受けることがあります。そういう時には医療保険が役立ちます。, しかし、最近は入院も手術もせず、通院しながら放射線治療や化学療法(抗がん剤治療・ホルモン剤治療)を受けることが多くなっています。また、手術を受けて病巣を取りきれなかった場合、長期にわたり通院しながら化学療法を受けることもあります。こういう場合、医療保険だと対応しきれないのです。, しかも、がんになると、がん自体もそうですが、治療も体に大きなダメージを与えるので、働けなくなって収入が大きく落ち込んでしまうリスクもあります。, 私が医療保険に入らず、がん保険に入っている理由はそこにあります。詳しくは『がん保険のおすすめの選び方2つのポイント』をご覧ください。, また、働けなくなってしまうリスクに備えるならば、まだ、「就労不能保険」「所得補償保険」の方が役に立ちます。これは、働けなくなった場合に毎月「10万円」など、一定額を受け取れるものです。生命保険に特約として付けられるものもあります。ただし、保険金の支払いの条件が厳しいものもあって、しかも、保険料はそれなりに高いです。, 詳しくは『所得補償保険とは?必要性と検討するときに必ず確認すること』をご覧ください。, これらは入院・手術等の費用よりもむしろ、退院後のリハビリ等の費用や生活費の方が深刻です。, 急性心筋梗塞や脳卒中と言えば昔は亡くなってしまう人が非常に多かったのですが、医療の進歩によって、命が助かるケースが多くなってきています。そしてその場合、長い間のリハビリが必要だったり、後遺症が残って働けなくなったりすることがあります。, 一昨年の暮れのことですが、ある友人が急に脳卒中で倒れました。彼には奥さんと幼い息子さん1人がいます。, すぐ病院に運び込まれたので奇跡的に助かりましたが、後遺症が残ってしまいました。5ヶ月間入院し、退院後は家でリハビリを続け、ようやく仕事復帰できたのは今年の7月です。ただし、後遺症の影響で、フルタイムではなく時短勤務です。, 在宅療養の間、彼は傷病手当金を受け取っていました。これは国の制度で、業務外の病気・ケガで仕事を長期に休まなければならなくなった時に最大1年6ヶ月間、給料の2/3を受け取れるものです。, それに加えて、勤務先が福利厚生で就労不能保険(働けなくなった時の保険)に加入してくれていて、給料の約20%をカバーしてもらえたそうです。, ちなみに彼は医療保険には入っていませんでした。彼によれば、一番ありがたかったのは、傷病手当金にプラスして、会社で入っていた保険のお金を受け取れたことだそうです。, もちろん、彼は5ヶ月間入院して手術も受けています。そこで、医療保険に入っていればより手厚い保障が受けられたことでしょう。しかし、医療保険が役に立つのはそこまでです。, おそろしいのはその先です。治療が終わった後、ずっと、後遺症を抱えながら暮らしていかなければならないのは、大変なリスクです。リハビリには時間がかかるし、後遺症が残れば働くことが難しくなってしまうのです。, このように、三大疾病のうち「急性心筋梗塞」「脳卒中」の場合、深刻なのは入院・手術の費用よりも退院後のリハビリ費用と生活費です。, 医療保険には、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の「三大疾病」の時にまとまったお金が受け取れる「三大疾病特約」を付けられるものがあります。保障内容で多いのは、以下の場合に「一時金」として50万円、100万円などのまとまったお金が受け取れるものです。, この一次金は使い道が自由です。リハビリの費用にも充てられますし、生活費の足しにもできます。, ただし、これを目当てにするのであれば、医療保険の特約として付けなくても、「三大疾病保険」や「がん保険」に加入することをおすすめします。, また、生活費の保障をもっと強化したいなら、働けない状態になったら毎月一定額を受け取れる「就労不能保険」のような保険がおすすめです。, また、事故で大ケガをして治療が長引いた場合や、後遺症が残ってしまった場合についても、同じことが言えます。, 以下は、F生命の医療保険の35歳男性の保障内容と保険料です。60歳までに保険料を払い終わり、一生涯の保障を受けられます。, この保険料を60歳までずっと払い続けると、合計932,400円になります。これは、約186日間入院した場合の日額合計です。, しかし、今後の人生で、合計186日間入院する可能性はどの程度あるでしょうか。また、高額療養費の制度の活用等も考えると、入院・手術のために総額932,400円ものお金を自己負担しなければならない可能性はどの程度でしょうか(あくまで国の保険がきく医療に限ります)。, ただし、上でお伝えしたように、個室を希望する方は、「差額ベッド代」が1日あたり5,000円~1万円くらいかかるので、医療保険は意味があるかも知れません。, 「先進医療」は、新しい治療方法でまだ完全に国が認めておらず、国の保険が一部しかきかなくて、多くを自己負担しなければならないものです。そして、自己負担額は大変な額になることがあります。, 先進医療特約は、その自己負担の額を出してくれるものです。保険料が月100円前後と安いのに、いざという時は最大で数百万円、総額2,000万円まで受け取れます。, どういうことかというと、厚生労働省の資料をご覧ください。平成28年7月~平成29年6月の1年で、先進医療で件数が多いのは以下の4つです。, しかし、このうち、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」は、平均費用が約58万円なので、そのために医療保険に加入する必要はないと思います。「前眼部三次元画像解析」はそもそも費用が安いので言うまでもないでしょう。, また、重粒子線治療や陽子線治療は、医療保険でなくても、がん保険や三大疾病保険に先進医療特約を付ければカバーできます。, 最後までお読みいただきありがとうございました。この記事では、保険業界で働くアラフォー独身サラリーマンである私が医療保険に入っていない理由について、重要なものをピックアップしてお伝えしてきました。, 医療保険が必要かどうかは、それぞれの人によって違います。しかし、私にとっては、医療保険よりも他の保険の方が優先順位が高いと判断しています。, 私は、保険はいざという時の安心を買うもので、水光熱費や食費と全く同じものだと考えております。したがって、入るならばどんな保障が必要かどうかしっかり検討すべきだし、「どれもこれも」というのではなく、費用対効果を見て、限られた費用で優先順位を付けて選ぶべきだと思います。, そして、そのためには、年齢、職業や家族構成、将来のライフプラン等、いろいろなことを考えなければなりません。また、ライフステージが変われば見直しをする必要もあります。, ・自分にピッタリの医療保険を選んで加入したい