体の成長や気持ちの落ち込みなどは共感できる部分も多いです。 まく子. 作者・西加奈子が『サラバ!』で直木賞を受賞した後、初めて執筆した作品。自身の成長をおそれていた主人公の少年の前に現れたのは、美しい転校生の少女でした。そんな彼女は「撒くこと」が大好きで……。大人へと変わっていく子供をみずみずしく、切なく描いた成長物語。本作はキャストに草彅剛を迎え、2019年3月に映画化されます。
便利なサービス施設. その証として、三人で広場に遺されたままのお神輿を祠に投げ入れようとします。 美少女なのですが、謎めいた雰囲気で、慧はどう接していいのかがわかりません。 主人公。シリアで生まれたが、裕福なアメリカ人の父と日本人の... 【ネタバレ有り】あおい のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
孝太(こうた) 慧のクラスメイト。お調子者だが優しい一面もある。, 舞台は温泉宿が立ち並ぶ集落です。主人公の慧は小学五年生で、「大人の男」に対して嫌悪感を持っています。そんな時、慧の両親が経営する温泉宿の従業員用の寮に親子が引っ越してきます。子供のコズエは慧と同じ小学五年生だが、子供とは思えない不思議な魅力を持っています。集落が一体となって取り組む祭や、コズエの親子の秘密を通して、慧は大人になるということを次第に理解するようになります。, 主人公の慧の実家は、集落の中で温泉宿を経営しています。 しかし、コズエが何かをまくようになったのは慧がうっぷん晴らしに砂をまいたのがきっかけなので、自分の行動がコズエの楽しみを産んだのだと思うと少し誇らしく感じるようになります。 放課後に、人があまり来ない崖で定期的に会うようになったのですが、そこでコズエは砂や石をまくことに没頭します。 コズエも慧といると気持ちが昂ることを告白し、二人は両想いであることを確信しますが、コズエは自分は宇宙人であり、この気持ちを知った以上はこの地球を離れる必要がある、と言って姿を消します。 この記事では、そんな本作のあらすじから結末まで詳しく解説。魅力も5つに分けてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!, 主人公である、小学5年生の慧。彼は、大人になること、男であることを嫌だと感じている少年でした。しかし、かといって女になりたいかといえば、決してそうではありません。, そんな彼のもとに、自由に生きているコズエが現れます。彼女はとっても美人で背が高く、小さな村中が注目してしまうような少女でした。慧は彼女と出会い、徐々に気持ちに変化が表れ始めるのです。, 彼女と出会った慧は、大人への考え方や未来への受け止め方が、しだいに変化していることに気づきます。果たして彼の気持ちは、どのように変化していくのでしょうか。, そんな本作は2019年3月15日に、鶴岡慧子が監督・脚本で映画の公開が決定。主演は山崎光、ヒロインは新音、その他、山崎光、草薙剛らの豪華キャストが勢揃いしています。撮影のロケ地は四方温泉です。主題歌は、シンガーソングライターの高橋優が手がけることも発表されました。, 繊細な心の成長を描いた胸打つ本作のストーリーは、芥川賞作家であるピースの又吉直樹も、バラエティ番組「アメトーーク!」で面白いと紹介したほどです。, 彼女はイランのテヘランで生まれで、エジプトと大阪育ち。関西大学法学部を卒業後、雑誌「ぴあ」のライターを経て、『あおい』で小説家デビューを果たしました。, その翌年に出版された『さくら』は20万部を超える大ベストセラーとなり、さらに2015年には『サラバ!』で直木賞三十五賞を受賞しています。その受賞後の第1作目として執筆されたのが、『まく子』だったのです。, その他にも、有名な作品に『きいろいゾウ』や『ふくわらい』、『おまじない』など、数多くの人気作品を執筆しています。, 『きいろいゾウ』は宮崎あおい、向井理が主演で映画化もされました。その後『円卓』も映画化しています。, 彼女の作品は装丁も特徴的でデザイン性ががあり、人気を博しています。その表紙は、本作の猿のイラストをはじめ、彼女自身が描いた絵が使われることも多く、その多才さが伺えますね。イラストのファンも多く、2018年には絵画展も開催されました。, <向井理のおすすめ実写化映画10選、テレビドラマ20選!異色の経歴を活かした役柄に注目>, 「まく子」とは言葉通りの意味で、「撒く子」のこと。「どんなものでも撒くことが好きな子ども」という意味になります。, コズエはとても変わった女の子であり、小銭や砂利、そしてホースの水など、なんでもかんでも撒き散らしてしまうのです。慧は物語の冒頭で、こんなことを言っています。, まくことが好きなのは、男だけだと思っていた。1位になったF1レーサー、優勝した野球チーム、土俵入りするお相撲さん、いつだって何かをまいているのは男だ。(『まく子』より引用), 作者の西は、撒く=射精=男というイメージから、本来は撒く側ではない女の子が「撒く子」として活躍する物語を考えたのだそう。本作では、撒くことが男の象徴であり、子どもの象徴であるかのように扱われています。しかし、コズエは女の子であるにも関わらず、撒くことが大好きなのです。, 彼女は一見すると大人っぽく見られるのですが、実際はとても子どもっぽい部分がある人物。そんな行動を見て、慧は徐々に彼女に惹かれていきます。この「撒く」という行動は、彼女を象徴するアイデンティティなのです。, 小学5年生は、とても微妙な年齢といえるのではないでしょうか。性別による変化が表れ始め、男の子は体毛が濃くなってきたり、体に筋肉がつき始めたり、身長が急に伸び始めたりと徐々に大人の階段を登り始めます。, そして女の子も生理が始まったり、胸が膨らみ始めたりと、男の子よりも早く大人の階段を登り始める時期なのではないでしょうか。, そんな年代だからこそ微妙な気持ちの変化もあり、大人になりたくないと考えている慧。そんな彼にとって、思春期特有のそういった話題自体がストレスになっていました。, 大人になるとおそらく、子どもの頃よりも悪口、妬み、嫉妬、そのような世界の黒い部分に気づくようになるかもしれません。彼はそういったことを心のどこかで感じていたからこそ、大人の世界を怖いと感じ、大人になるのを嫌がっていたのかもしれません。, しかし、コズエと出会ったことで、「進む」ということが決して悪いことではないと気づき始めます。そんな彼女を好きになり、彼女をとおして大人の世界を受け入れていくのです。, 彼の「大人になりたくない」という気持ちは、誰しもが1度は感じたことのあるものではないでしょうか。しかし実際に大人になってしまうと、そう思っていたことすら忘れて、日々を生きていくのです。, 不安がなく、思いついたことをフィルターをかけず、何でも口から「撒いて」いた子供時代。そして、大人へと成長していくに連れて感じてしまう将来への不安と、それを受け入れて進んでいくということ。そういった、もう取り戻すことのできない切ない過去を、本作を読みながら思い出してみてください。, 想いを温めていた慧は、ついにコズエにそれを打ち明け、告白。そしてなんと、彼女も彼のことを好きでいてくれたことが判明するのでした。, しかし、めでたしめでたしという展開かと思いきや、お互いの気持ちを知ったコズエは、慧の元からいなくなってしまうのです。それは実は、彼女にある秘密があったからで……。, 彼女にまつわる、衝撃のラストとは?そして、2人の恋の行方は?気になる方は、ぜひ本作を手に取ってお確かめください。, コズエは最後に「小さな永遠を終わらせないといけない」、「大きな永遠に、変えないと」と発言していなくなります。このセリフにはどんな意味が込められているのでしょうか。, ここで言われたことが指す出来事は、子どもから大人になるということの、さらに大きな意味を象徴しているようです。, 大人になるということは、確実に死に近づくこと。生命の生き死にを心で受け止めることができた慧が、仲間とともに迎えるそのラストをご覧ください。, ホンシェルジュはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。, 5分でわかる『星の王子さま』!本当に大切なものとは?王子さまは死んでしまったの?【あらすじと解説】, 【200万人の本好きが選ぶ】おすすめ小説ベスト50!本当に面白い名作をジャンル別に紹介【2020年最新】, 有村架純が実写化で出演した映画、テレビドラマの原作を紹介!「かわいい」が溢れる役総まとめ, 向井理のおすすめ実写化映画10選、テレビドラマ20選!異色の経歴を活かした役柄に注目. 西加奈子『まく子』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約1192件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 なごやかな雰囲気で、慧たちは祭りの日を迎えます。, ついに祭りの日がやってきました。 ラウンジらいちょう. 慧は父親が浮気を繰り返した経験から、大人の男に対する嫌悪感を持っています。 『まく子』(まくこ)は、西加奈子による日本の児童文学。2016年に福音館書店より刊行された。 2019年に映画化された。 バリアフリー・お子様連れの方へ ; 周辺施設; フロアマップ; ページ上部へ. 小説『まく子』あらすじなどをネタバレ!西加奈子が描く成長物語【映画化】 更新:2018.10.13 作成:2018.10.13. いつも通り、各学年が作ったお神輿が祠に突っ込まれていきます。 お神輿作りを通して、慧とコズエは少しずつ距離を縮めます。 学校で学年ごとに一つのお神輿を作り、それを大人たちが祠に叩きつけて壊すのです。 ソラ役:堀越琉音(ほりこし・るね) Popteenレギュラーモデル/15歳(中学3年生)/千葉県出身 ユキ役:下山碧夢(しもやま・あむ) 著者:西加奈子 2016年11月にポプラ社から出版
あおいの主要登場人物
学校では目立たない慧に対して、コズエはすぐに人気者になります。 確かに、コズエを見ていると異世界の人間を見ているような気持ちになるのでした。, 慧の集落では、夏に大きな祭りが行われます。 作品情報. 子供から大人に変わっていく過程に不安と違和感を持っている慧にとって、性のにおいを感じさせないコズエはとても新鮮に映ります。 汚れた服を洗おうと部屋を出ると、父の浮気相手が家の外にいました。, 慧は父の浮気相手が放火の犯人だと感じ、女を捕まえようとしますが、そこにコズエも現れて話を聞くと、女は「放火があったと聞いて心配で来た。 【ネタバレ有り】きいろいゾウ のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
しかし、コズエは自分のことを宇宙人であると告白し、慧を混乱に陥れます。 同じ人間でも多様性があってそれぞれを尊重する必要がある、ということをストーリーを通してきちんと教えてくれます。 「まく子」 の作品情報 . 慧はその後継に疑問を感じ、校長先生になぜこのような祭りをしないといけないのか、という疑問をぶつけます。 「何かをまくと絶対すぐに地面に落ちる」ということに魅力を感じているとコズエは言うのですが、それに対して慧は理解ができません。 国内線ご利用の方へ往復運航中! 国際線ご利用の方へ往復運航中! 有料貸室最大90名. そんな時に、寮に親子が引っ越してきます。 まく子(邦画-ヒューマン)のネット動画配信。あらすじ、キャスト・スタッフ、予告編などの情報もご紹介!動画視聴で楽天ポイントが貯まる楽天TV(Rakuten TV)! 低学年のお神輿が祠に叩きつけられて壊されるたびに、それを作った子供たちが泣いたり叫んだりします。 けが人などはいませんでしたが、集落に警察官などが出入りするようになります。 舞台は、おしゃれな子が通うと有名な「私立ひとみ学園」。この学校には、ちょっと珍しいナゾの校則が。それは「キス禁止!」。ルールを破っ� 離れに従業員用の寮も用意してあり、常に家族や従業員に囲まれ、可愛がられて育ちました。 国内線・国際線乗継情報. さっちゃん(さっちゃん) 二十七歳のフリーター。スナックで週四日アルバイトをしている。前にアルバイトを... 「レッド・クイーン」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ヴィクトリア・エイヴヤード, ライ麦畑でつかまえて(J.D.サリンジャー)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想. 自分が夜中の間この宿を見守っていれば再犯は防げると思った」と言います。
著者:西加奈子 2004年5月に小学館から出版
とても重いものでしたが、三人で力を合わせ、お神輿を完全に壊すことに成功しました。 きいろいゾウの主要登場人物
「まく子」 のあらすじを起承転結で短く簡潔に解説!ストーリーのネタバレ注意!→舞台は温泉宿が立ち並ぶ集落です。主人公の慧は小学五年生で、「大人の男」に対して嫌悪感を持っています。そんな時、慧の両親が経営する温泉宿の従業員用の寮に親子が引っ越してきます。 最後には慧の悩みが綺麗に昇華されているので、読んでいて達成感も得られるので、悩んだときにはこの本をまた読みたいと思いました。. 集落は一気に犯人捜しのムードになり、殺伐とした雰囲気に飲み込まれました。 ワイルド・曽田・アイ(ワイルド・曽田・アイ)
同学年ということもあり、慧とコズエは学校でも一緒に過ごすことが多くなります。 直木賞作家・西加奈子の傑作、ついに映画化! 大人になりたくない少年が恋をした、大きな秘密をもつ少女。閉ざされた町に彼女がまいたものとは…世代を超えて気づきをくれる、再生と感動の物語 西加奈子が第 152 回直木賞(「サラバ!」)受賞後、一作目として書き下ろした小説「まく子」。児童小説では異例の累計 55,000 部の売り上げを記録。その待望の映画化作品は、幅広い世代から愛される西の世界観を見事に感動作と … ツナグ(2012年10月6日、東宝) - 渋谷歩美(幼少) 役; 真夏の方程式(2013年6月29日、東宝) - 柄崎恭平 役; 烈車戦隊トッキュウジャーvsキョウリュウジャー the movie(2015年1月17日、東映) - 少年ヒカリ 役; まく子(2019年3月15日、日活) - 主演・南雲慧 役 現在、放送予定はありません。 直木賞作家・西加奈子の同名小説を映画化。ひなびた温泉街を舞台に、心と体の変化に戸惑う思春期の少年が、転校生の不思議な少女との交流を通じて成長していく … コズエとはまた違うキャラクターのソラですが、少しずつ慧たちと打ち解けていくようになります。 製作年: ... 主役の山崎光くんは今しかできない役をやっているのだが、いい表情をしていた。大人になりたくないそうだけど、将来いい俳優になりそうだ。 そしてロケ地がすばらしい。お風呂はほとんど出てこないけれど、最後、サトシとソラが歩く、山の キャラクターも一人一人が個性的で、楽しめます。 嘘はついていないように思えたので、慧とコズエは女を信じることにします。 ちなみに「まく子」は発売後、テレビ朝日の「アメトーーク!」読書芸人大賞2016にてピースの又吉直樹がおすすめ作品として紹介した事もあった。 慧役で初の主演を務めるのは山﨑光(14)。 一生懸命作ったお神輿をどうして大人たちに壊されないといけないのか、という疑問を慧は持っていますが、大人たちは教えてくれません。 ここで、コズエやソラといったよそからやってきた登場人物は、異なる文化からやってきた人という意味で「宇宙人」と表されてきたことが明かされます。